予約と在庫クリップ

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ゲームとあの頃の想像力

自分がまだ幼い頃、家にあったゲームといえば、スーパーファミコンとか、プレイステーションの初期のソフトでした。自分で選んだ記憶はそんなにないけど、それでも箱のパッケージを見るのがすごく好きだったんです。とくにRPGのソフトって、箱に描かれてる絵がめちゃくちゃリアルでかっこよくて、子ども心に「これって、どんな世界なんだろう……?」ってドキドキしてたのを、今でもちゃんと覚えてます。

でも、いざゲームを始めてみると、画面の中のキャラは当時のドットで描かれているので、どうしてもデフォルメされてて。最初はちょっとがっかりしたりもしてました。だって、箱に描かれてた勇者はめちゃくちゃかっこよかったのに、ゲーム画面ではドット絵でちょんちょん動いてるだけ。


でも不思議と、それに慣れてくると頭の中で“補完”し始めるんですよね。


「ああ、今このちっちゃいキャラは、あの箱の絵の勇者なんだ」って、自分の中でイメージを重ねながら遊んでました。


フィールドを歩いてるときも、草原の絵が平坦でも「ここには風が吹いてて、鳥が鳴いてて、木の匂いがしてるはず」って、勝手に想像をふくらませてたんです。たぶん、当時はそれが自然だったし、そうやって遊ぶのがRPGの楽しみ方のひとつでもあったんだと思います。


とくに『ドラゴンクエスト』とか『ファイナルファンタジー』のシリーズは、パッケージの絵に世界観が詰まってて、あれを何度も眺めながら「ここに描かれてる城って、ゲーム中のどこにあるんだろう?」って考えるのがすごく楽しかった。説明書を読んで、イラストに描かれたモンスターとゲーム内の姿を照らし合わせて、「ああ、これがこの子か!」って感動する瞬間もあったし、逆に「え、こんな強そうな見た目なのに、ゲームでは??」みたいなズレもあって、それもまた面白かったです。


そして今のゲームって、ほんとにすごいですよね。

パッケージのイラストよりも、ゲームの中の映像のほうがリアルだし、キャラの表情も細かくて、風や光の描写だって繊細すぎるくらいで。さっきまで普通に会話してたキャラが、ムービーになると涙を流したりするのを見て、びっくりすることもあります。昔は「泣いてる」って文字で出たら、「ああ泣いてるんだな」って納得してたけど、今は映像でちゃんと伝わる。


その進化に感動する反面、「あの想像で補う時間って、けっこう貴重だったな」とも思ったりします。


たとえば最近プレイしたとあるゲーム、グラフィックはもう本当に映画みたいで、パッケージを見て想像してた以上の世界が、そのまま画面に広がってる。でも、どこかで「もう自分で想像する余地ってあんまりないな」って感じてしまったんです。もちろん、ゲームそのものが面白いのは大前提なんだけど、あの頃の“画面の外側を想像する楽しさ”みたいなものが、少し薄れたような気がして。これは進化なんだけど、同時に何かが置いていかれてる気もして、ちょっと切なくなったりもします。

実際、ゲームをしてるときに“想像力”をフル回転させてたあの感じって、わたしにとってはけっこう大事だったんだなって思います。

絵を描くことが好きだったからかもしれないけど、「このキャラはたぶんこういう声で喋ってるんだろうな」とか、「この村の奥にはきっとまだ誰も知らない秘密があるに違いない」とか、全部自分で埋めていく作業が、すごく楽しかった。ゲームって“完成された世界”を見るだけじゃなくて、受け手がどこまで入り込めるか、みたいな部分もあるじゃないですか。そういう余白が、昔のゲームにはたくさんあった気がするんです。

それに、当時はネットも今ほど普及してなかったから、友だちと情報交換しながら進めていくのが普通で、「えっ、そんな場所あったの?」とか「このイベント見たことない!」って騒ぐのが日常だった。パッケージの裏に書いてある説明文だけを頼りに、「こんな展開になるのかな」って想像したりして。それって今ではもう考えられないような、不便だけど贅沢な時間でした。


とはいえ、今のゲームのすごさにはやっぱり驚かされっぱなしで。


まるで自分が映画の主人公になったみたいな臨場感があるし、昔だったら考えられないような演出とか展開が当たり前に起きるから、毎回プレイするたびに「え、これってほんとにゲーム!?」ってなる。とくにリアルタイムで表情が変わるキャラとか、建物の中のちょっとした埃の動きとか、気づくと妙に感動してて。あの進化を見ちゃうと、戻れない部分もあるなとは思う。


それでも、たまにレトロゲームの画面を見ると、あのドット絵の向こう側に広がっていた“想像の世界”を思い出して、ちょっと懐かしくなるんです。あの頃、頭の中で勝手に作ってた森や洞窟のイメージ、敵キャラの恐ろしさ、セリフの抑揚、全部が記憶のなかでは鮮やかで。たぶん、私たちは“見えないもの”を楽しんでいた時代の中にいたんだと思います。

ゲームのパッケージが一番リアルだった時代。

あの箱を眺めながら、まだ見ぬ世界を思い浮かべてたあの時間って、今思えばすごく贅沢だった。今のゲームが進化したことは間違いないし、それを楽しめる自分もいるけど、たまには昔のソフトを引っ張り出して、あの頃の自分の想像力にもう一度会ってみたくなるんですよね。ゲームって、画面の中だけじゃなくて、プレイヤーの心の中にあったものでもあるって、今になって強くそう思います。