ちょうど今と同じくらいの季節、まだ管理人が20代の頃のお話です
残暑厳しい夕暮れ、熱気が少しずつ和らぎ涼しい風がようやく漂い始めたころ、古びた路地に佇む小さなお店が静かに灯をともします。そばを通りかかるとおでんの香りがふわりと漂いとても心地よいお店でした。
真夏のおでんは、意外な一品。熱さと熱さがぶつかり合うのに、なぜかその熱い汁が身体に染み渡ります。管理人は職場の先輩がたまに連れて来てくれるこのお店、そして夏のおでんが大好きでした。
湯気を上げる大根を一口かじると、暑さで疲れた体にじんわりと広がる優しさ、味の染み込んだ玉子やこんにゃくも、いつもとは違う格別な風味を持ってたりします。
汗をかきながらでも、あえてこの熱さを味わうことで、どこか心の芯が温まるような。
「暑い日こそ、おでんだよ」とお店のご主人が微笑んでいたのも懐かしいです。
久々に夏のおでんを食べに行きたくなってきました☆
